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大学生、studentの学習記録。


by schole0927

めずらしく休んでます。

 自分が建築家について何も知らなすぎるのを反省したので(笑)、自主的にレポート書いてます。
 というか、あんな冷たい目で見なくてもいいんじゃないかな、N教官!!
 明治初期から始めて、今1928年生まれまで行きました。

 あれです、意匠でやっていけないかもってなったら、日本の建築家について「坂の上の雲」とか「ローマ人の物語」みたいなノンフィックション小説書いて生計立てようと思います。
# by schole0927 | 2009-11-21 20:00 | 雑記
 どうしてなんでしょう……。

 先週の休みは二日とも課題に費やし、今週の休みは休息とアニメ鑑賞とサイトの更新で終わってしまったので、二週間以上更新が停滞していました。
 復習しないと内容が分からなくなるし、オムニバスで小テストの科目なんかは別にしても、他の科目はちゃんと講義録を書きたいです……。

 とりあえず、おやすみなさい。
# by schole0927 | 2009-10-26 22:59 | 雑記

昔はもっと大変だった。

 設計製図の教官たちがガイダンスの間中しつこく言ってたので、タイトルにしてみました。
「自慢じゃないけど……いや、自慢になっちゃうのかな、とにかく私たちの時代は『大変だ』っていう暇もないほど大変で……金曜日はいつも三日寝てないとか……」
 気持ちは分かりますし、学生にさんざん「大変だ」って言われて苛々してるんでしょうが、もはや老人の繰り言の様相を呈していました。(笑)

 金曜一限、環境設備デザイン序論。
 オムニバスだし講義中の小テストだけで成績が決まるので、あまり復習の必要はないんですが、これで一週間分が終わりだし簡単に書いておきます。今後のためってことで。

 まず、地球温暖化の話です。
 地球は確実に温暖化していて、地球温暖化対策は世界の政治課題となっています。
 日本も京都議定書を採択しました。

 具体的に考えてみると、日本で排出される温室効果ガスは9割がエネルギー起源(燃料を燃やした時に出る、ということです)の二酸化炭素です。
 その3分の2は産業由来ですが、残りの3分の1は住宅・建築関連です。建設とか運用エネルギーとか。

 でも、地球環境・建築憲章も制定されたことだし、21世紀の建築は「長寿命・自然との共生・省エネ(エクセルギー!)・省資源・循環・継承」で行こうと。
 じゃあ、住宅の省エネ対策はどうしたらいいかってことなんですが、世界的には住宅のエネルギー消費としては暖房と給湯が圧倒的に多いので、基本は「熱を効率よく作る。または太陽光や熱など自然エネルギーを活用する。そして作った熱を逃がさない」ということです。

 つまり、住宅の断熱化が大事だと。ただ、日本の住宅は伝統的に風が通るように開口が大きく、また日射しを避けるようになっているので、両方を兼ねるようにするのがいいだろうと。
(これは私見ですけど、日本は湿度が高いし、開口が大きいのも理に適ってると思います)
 脳卒中が死因として大きいのからしても、日本の住居は冬は寒すぎます。

 よって省エネ対策としては、
●外皮のパッシブデザイン
●大気の熱を利用する、エコキュート(ヒートポンプ)
●廃熱利用
などがあげられます。

 憲章のほかの項目については、たとえば省資源なら
●建設廃棄物のリサイクル
 長寿命は
●SI(スケルトンこと内装と、インフィルこと設備の分離)
 継承は
●古民家の断熱再生
などが行われています。

 あとはおもに省エネ建築の具体例でした。1990年代以降は、パッシブ手法(風や光を自分で作らず、外の自然から採る)やさまざまな省エネ機器の発達などがみられるようになります。
●大林組技術研究所本館(1985)
 ダブルスキン(パッシブ手法の一種)の利用。

●新潟県庁舎(1987)
 光庭があるため、自然通風が可能になっています。
 プリントには書いてませんが、当然採光もできると思います。

●三井倉庫箱崎ビル(1991)
 日本で初めて本格的に河川熱を利用しました。
 河川熱もヒートポンプと似たような原理のようで、熱を低温から高温へとくみあげます。

●生活工房・サッポロファクトリー(1995)
 名前の通り札幌にありますが、つねに20度前後のアトリウム(ガラス張りの前庭)を実現しています。
 原理はちょっと分からないんですが、下層に床暖房と冷暖房、中層に熱緩衝空間があるそうです。

●東京電力技術開発タワー(1997)
 環境をコントロールするエンベロープ(覆い)。

●アースポート(東京ガス港北NTビル)(1997)
 アトリウム(ここではエコロジカル・コアと言ってます)による自然通風と採光。

 うーん……ビルって無彩色のガラスとコンクリと鉄だけでできてて、勝負は形と風と光って感じじゃないですか?シンプルでかっこいいといえばそうなんですが、どうも薄味というか、ずっと見てるとつまんない気がします。中からだとそうでもないですけど。

●明治大学リバティタワー(2001)
 あーこれ聞いたことあります。これが使ってみたくて理工学部に入った人がいて、校舎が違って使う機会がなかったっていう話なんですが。
 壁面に空いた風穴による自然通風が特色です。

●北海道立北方建築総合研究所(2003)
 高断熱、自然採光、自然通風。……もう飽きましたよこれ!!

●糸満市庁舎(2003)
 亜熱帯における遮熱・太陽光発電・通風の外皮デザイン。糸満市は沖縄県なので。サッポロファクトリーとは対照的です。

●マブチモーター(2007)
 季節応答型ダブルスキン。
 レンガを多用した長寿命の建物です。
 いいじゃん、と調べてみたらレンガは施工の大変さから敬遠されるんだとか。そういう理由だったんですね。

●オーク東京ビル
 省エネルギーを実現した改修の例。

 あとは、海外や日本の環境共生住宅、ドイツのパッシブハウス、日本の省エネ住宅、ゼロエネルギーハウスの話を聞いておしまいでした。
 午後はガイダンスだったんで、今週の講義録は以上です!
# by schole0927 | 2009-10-11 11:50 | 講義録(二年冬)

風立ちぬ。 2

 木曜二限、GIS入門。
 ほんとはこういう名前の講義じゃないんですけど(笑)、発覚防止と実情に即した名前にするためにこうしてみました。

 ネットでパワポ見てみたら34枚もありました。長……。
 簡潔に言うと、GISっていうのは地理情報システム(Geographic Information System)のことで、コンピュータに地図情報や他の付加情報を持たせ、表示や検索ができるようにしたものです。
 ぐるなびとかGoogle Mapやストリートビューとか電子国土ポータルとかがそれです。建築というか、都市計画の方で使う技術ですね。

 概要としては、地理情報、つまり地球上の位置と関連づけられた情報を観察したり測定したりして地理データ抽象化します。
 情報とデータの違いは、人間に分かるか分からないかです。

 位置の表し方としては、経度と緯度からなる座標系、地名から来る地理識別子があります。
 といっても地理識別子はgazetterという辞書のようなものによって座標系に結びつけられていて、相反するものではありません。

 また、モデル化の仕方には、実世界を地物の集まりとしてとらえるオブジェクト・ビューと一定の指標の分布(高さとか温度とか人口密度とか)としてとらえるフィールド・ビューの二通りがあります。
 フィールド・ビューの延長なのかな、被覆といって位置を指定するとその地点の特性値を返すしくみがあったりします。

 で、このような地理データをさまざまな方法で測量し取得した後は、標準的に定められた形式に変換します。この操作をエンコード(符号化)といい、元の形式に戻す操作をデコード(複合化)といいます。
 形式を一通りに定めておくのは、当たり前ですがエンコーダとデコーダの数を減らすためです。
 これを加工して視覚化してやれば、GISの完成です。

 今週はここまででした。来週からモデリングに入っていくみたいです。
# by schole0927 | 2009-10-11 11:37 | 講義録(二年冬)

風立ちぬ。 1

 木曜は、台風がひどかったです!
 一限は盛大に遅刻して、最後の十五分しか聞けませんでした。
 導入でもあるし、聞いたところだけ簡単にまとめておきます。

 環境における重要な概念
 ●エクセルギー
  ある系から力学的な仕事として取り出せるエネルギーのこと。有効エネルギーとも言います。
  その系だけでなく、周囲の状態にも依存するので、正式な物理用語というより実用のための工学用語。

  エネルギー保存の法則の観点からいうとエネルギーそのものは節約もへったくれもないので、「省エネルギー」という表現は正しくなく、「省エクセルギー」ということになります。

 ●エントロピー
  熱力学でおなじみの概念です。(あんまり分かってないけど……)
  乱雑さともいい、これが高くなるほどエネルギーが拡散し、(たぶん)使いにくくなります。

 アメニティ
  直訳で快適性。近年の都市計画の目標を表した言葉です。
  ホテルで「アメニティグッズ」なんて言ったりするのはこれの派生語です

  何せ得体の知れないものなので、それに関しての発言をあげてみると、
 OECD(Organization for Economic Cooperation and Development 経済協力開発機構)
  「環境の質。静けさ、美しさ、プライバシー、社会的関係その他『生活の質』の測定できない諸要素に関係している」

 デイヴィッド・L・スミス(詳細不明)
  「公衆衛生、快適さ、生活環境美、歴史文化の保存から成る複合概念」

 ウィリアム・ホルフォード(イギリスの都市計画家)
  「The right thing in the right place」

 バリー・カリングワース
  「アメニティは定義するよりも認識する方が容易である」
  真理ですが、投げたな、という感じの一言です。

 篠原修
  「英国流の弛緩型アメニティに対し、風流、粋、いなせなどを含む自発的な緊張型が主流である日本型アメニティが存在する」

 また、アメニティを時代や民族ごとの代表的な価値観としようという主張もあって、するとアメニティは「安全性」→「衛生」→「利便性」→「快適性」と移り変わってきたという見方ができます。
 次なるアメニティは何なのか、という話をして、今回はここまででした。
# by schole0927 | 2009-10-11 10:47 | 講義録(二年冬)